パンを作ってみたいけど、材料って何がいるんだろう?
この記事を読めば、パン作りの基本の材料やその役割を知ることができます!
タイトルにあるように、パンはたったの4つの材料でできちゃいます!
そしてその4つの主材料に副材料をプラスすることによって、風味や食感を変えていきます!
材料やその役割を知ることで、自分好みの色々なパンを焼けるようになっちゃいますよ♪
主材料はこちら
・粉 ・酵母(イースト)・塩 ・水
主材料でできるのは、小麦粉の風味をしっかりと感じることができるパン!フランスパンのようなハード系のパンが多いよ!主材料(少ない材料)で作られた生地を リーン系 というよ!
副材料はこちら
・砂糖 ・油脂 ・卵 ・乳製品 ・その他
副材料をプラスしてできるのは、ふわっと柔らかいパン!副材料(多い材料)で作られた生地を リッチ系 というよ!
それでは、それぞれの種類や役割について説明していきたいと思います!
粉
粉と言われても、何の粉?と思いますよね(‘Д’)
パン作りで主に使用されている粉は強力粉と準強力粉。基本的には使用しませんが、パンによっては薄力粉を使用することもあります 。
小麦粉はタンパク質の割合によって分けられていて、タンパク質の割合が多いほどグルテンが成形されやすくボリュームのあるパンになります。
タンパク質の割合はこんな感じ!
・強力粉 11.5~13.5%
・準強力粉 10.5~12%
・薄力粉 6.5~8.5%
いやいや、そもそもグルテンって何なの(・・?)
と思う方はこちらを読んでみてください!
→ パン作りでよく聞くグルテンって何??
強力粉
タンパク質の割合が多い強力粉は、基本的なふんわりとしたパンにぴったり!
菓子パンや調理パン、食パンなどを焼きたい時に使用することが多いです。
一般的なスーパーでも販売されているのでいつでも手に入りますね!
準強力粉
強力粉よりもタンパク質の割合が少ない準強力粉は、グルテンの成形を抑えめにするので、パリッとして歯切れのよい食感のパンを作るのにぴったり!ふわっとしたボリューム感はでませんが、粉本来の風味がでるのが特徴。
フランスパンのようなハードパンや、クロワッサンなどを焼きたい時に使用することが多いです。
一般的なスーパーではあまり販売されておらず、専門店やネットで購入することになります。
私がよく使用しているのはこれ!
薄力粉
タンパク質の割合が少ない薄力粉は、基本的にパンではなくお菓子作りに使われます!
菓子パンなどパンをサクッと軽い食感にしたい場合は、強力粉と合わせて使用することもあります。
また準強力粉が手に入らない場合も、強力粉と合わせて代用することが可能です。
小麦粉だけではなく、全粒粉やライ麦粉、最近は米粉パンも人気ですよね!
私も米粉パンに興味深々♪今度挑戦してみたいな~!
酵母(イースト)
酵母はパンを膨らませるためには欠かせないもの。生地を発酵させる役割があります。
酵母は植物や野菜、果物、土、水中など自然界のあらゆる所に生息している微生物だよ!酵母は糖が大好き!糖を食べてアルコールと炭酸ガスに分解するんだけど(分解する活動のことを発酵という)、その時にできた炭酸ガスがパン生地を膨らませるよ!
パン作りに使用する酵母は、イーストと天然酵母があります。
イースト
イーストは酵母の中でも特にパン作りに適したものを純粋培養した酵母なので、発酵力が高く、安定的に生地を膨らませることができます。
イーストには、生イースト、ドライイースト、インスタントドライイースト、セミドライイーストがあります。
この中でも一番お手軽に使えて便利なのがインスタントドライイーストです。
・使いたいと思った時にすぐ使える(予備発酵不要)
・長期保存が可能
・サラサラとした顆粒状で使いやすい
・あらゆるパンに使用できて失敗しにくい
・スーパーにも売ってあるので簡単に手に入る(小分けになっているものも多い)
毎日バタバタで時間がない人や初めてのパン作りにぴったりの酵母だよね!私も基本インスタントドライイーストを使ってるよ!
天然酵母
天然酵母は果実や穀物などについている酵母から作られています。パン作りに適した酵母だけでなく色々な酵母が混在しているため、イーストに比べると発酵力が弱く時間もかかります。添加物が一切入っていないのが特徴。
天然酵母には、市販のドライタイプと自分で培養する自家製タイプがあります。
ドライタイプ…天然酵母を乾燥させて粉末にしたもの。予備発酵が必要なものと必要でないものがある。
自家製タイプ…果物や穀物を水につけ、数日かけて酵母を増殖させた液種。風味に個性が出る。
自家製酵母は私の憧れ(*‘∀‘)子供たちが大きくなって、もっとゆっくりパン作りできるようになったら絶対挑戦したいことの一つ♪
塩
パンを作るには塩も欠かせないものの一つ。ほんの少しの塩が大きく影響してきます!
主に ・パンに味をつける・生地を安定させる・雑菌の繁殖を防ぐ というような役割があるよ!
パンに味をつける
料理と同じでほんの少しの塩で味が引き締まって美味しくなります!私も入れ忘れたことがありますが、味気なくてびっくり( ;∀;)
生地を安定させる
塩はグルテンを引き締める効果があるので、加えるとコシの強い生地になります。逆に塩を加えないとべたつきが強く、コシも弱くなり扱いにくい生地になってしまいます。塩には発酵を抑制する効果もあるので、ちょうどよい量を入れることで生地が最適に発酵してくれます。
雑菌の繁殖防ぐ
塩は雑菌の繁殖を防ぐ効果があるので、少し多めに入れてもいい?と思うかもしれませんが、入れすぎると大事なイースト菌まで殺してしまうことになります。イースト菌が死滅しまったら生地が膨らまなくなってしまうので注意が必要です。
極端に塩が少なくても多くてもダメ!最適量は1~2%。砂糖が多いパン生地は塩少なめ、リーン系は多めという感じだよ!
水(仕込み水)
水がないとパン作りはスタートできないですね!
主に・グルテンの形成・生地の温度を調節する・生地のかたさを調節する・イーストの働きを促す というような役割があるよ!
グルテンの形成
パン作りには欠かせないグルテン。グルテンは小麦粉と水を混ぜて、捏ねたりたたいたりといった物理的な力を加えることにより形成されます。
生地の温度を調節する
おいしいパンを作るためには、イーストが発酵しやすい27℃くらいを意識してこね上げる必要があります。そのために水の温度を調節します。こねることにより生地の温度も上がるので、基本的に室温が高ければ冷たい水(15~20℃)を、低ければぬるま湯(25~30℃)を使うようにします。
イースト菌は45℃以上になるとだいぶ元気がなくなってきて、60℃以上になると死滅してしまうから水の温度には注意してね!
生地のかたさを調節する
作りたいパンによって水分量は大きく変わってきます。
加水率が60%未満…水分が少なくかための生地(ベーグルなど噛み応えのあるパン)
加水率65%前後…一般的な扱いやすい生地
(基本的なふわふわ系のパン)
加水率75%以上…水分が多くべたつく生地
(ハード系のパン)
加水率とは生地に使う全体の粉の量に対して、水分がどれくらい入っているかということ!副材料の牛乳や卵などは水分に含まれるよ!
例えば水の水分量は100%ですが、牛乳の水分量は90%。なので牛乳をそのまま水と置き換えると水分が足りなくてかたいパンになってしまいます。副材料を使用する場合は水分量を考えながら作る必要があります。
副材料の詳しい説明は、また次の記事でお伝えしようと思います!
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